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2024.09.30

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動作のムダとは?なくす方法や整理整頓の重要性も解説

動作のムダとは?なくす方法や整理整頓の重要性も解説

山本 昭則

監修者

山本 昭則

OJTソリューションズで、お客様の改善活動と人材育成をサポートするエグゼクティブトレーナーをしています。トヨタ自動車のプレスにて39年の現場経験を経て、OJTソリューションズに入社しました。改善活動には時に大変な場面もあります。それを乗り越える笑顔、会話を特に大事にしています。休日は趣味の山小屋づくりで精神統一をし、日々の仕事の英気を養っています。

普段何気なくおこなっている動きのなかにはムダも多く、生産現場をはじめオフィスワークや日常生活でも時間の浪費につながっている可能性があります。たった1秒のムダな動きであっても、積み重なれば数時間という大きな浪費につながってしまうでしょう。トヨタでは付加価値を生まない動きのことを動作のムダと呼び、削減するべきもののひとつとしてとらえています

動作のムダをなくすためには、できるだけ少ない動きで済むようにまずは身の回りの整理整頓をすることが大切です。作業に必要な部品やよく使う書類を手の届く範囲に置いておくことでムダな動きをなくし、業務効率や生産性の向上が目指せます。本記事ではトヨタの動作のムダの概念や、解決策を紹介するので、仕事の効率を上げたい方はぜひご覧ください。

動作のムダとは

仕事をおこなうにあたって、物を探したり必要な書類や部品を取ったりするなどの動きは必要不可欠ですが、これらのなかにはムダな動きもあります。トヨタでは付加価値を生まない動きのことを動作のムダと呼んでおり、業務効率や生産性を低下させる原因になると考えています

例えば生産現場で。ある部品を取るたびにしゃがんでいる場合、時間を浪費しているだけでなく身体にも負担がかかってしまうでしょう。しゃがまずに手を伸ばせば部品を取れる環境を整えておけば、作業時間の短縮や作業者の体の負担も軽減できるのではないでしょうか。

「動作のムダ」はトヨタの生産現場でムダを見つける視点として使われる「7つのムダ」のひとつです。以下の記事では7つのムダを詳しく解説しています。改善の具体例もまとめているので、ぜひご覧ください。

7つのムダとは?トヨタ生産方式の考え方や改善の具体例も解説

手の届く範囲に必要なものがあればムダがない

作業に必要な部品は手の届く範囲に置いておくのが理想です。手や腕を伸ばせば届く範囲に必要な部品を置いておけば業務効率が上がり、身体への負担も抑えられます。また、よく使う「一軍」の部品であれば、腕を伸ばさなくても取れる場所に置いておくのが理想です。

特に反復作業が多い生産現場では生産性を高めるために人の動きを研究した「動作経済」の考え方が取り入れられていることが多く、必要な動きを必要なだけおこなえば業務ができるよう工夫されています。

動作のムダは日常生活のあらゆる面に潜んでいると考えられます。仕事だけではなく、日々の何気ない動きにも「ムダ」があり、時間を浪費しています。何をどこに置くかを決めて行動するだけでも時間の有効活用につながります。

少ない動きで済むようにモノを配置する

動作のムダは生産現場だけではなくオフィスワークでも起こります。例えば、デスクのうえにさまざまな業務に関する書類が山積みになっている場合、必要な書類を探し出す時間がムダに当てはまります。

ムダをなくすためには、よく使う書類はすぐに取り出せるように、手元に近い「一等地」に置いておくとよいでしょう。しかし、「一等地」を用意していながらも不要な書類によって埋もれてしまっているケースは少なくありません。「一等地」と「それ以外」を区別するためには、少ない動きで済むようにモノの配置を工夫するだけでなく整理・整頓を常に心がけることが大切です。

「整理」「整頓」のポイント

整理整頓といっても、具体的にはどのように進めていけばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

「整理」と「整頓」に分けて、それぞれのポイントを紹介します。

「整理」

「整理」は、「いるもの」と「いらないもの」に分け、「いらないものは捨てる」ことを指します。断捨離をイメージするとわかりやすいかもしれません。デスクの上をあらためて見てみると、意外といらないもので溢れかえっているのではないでしょうか。

すでに使い終わった仕事の資料や「いつか使うかもしれないから」とずっと保管している資料は、処分しても困ることはありません。そのようなものは「いらないもの」に当てはまるため、思いきって処分しましょう。

「整頓」

「整頓」は、「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにすることを指します。整理ができていても整頓ができていなければ、「一等地」を活かせません。整理が終わったら、必要なものを取り出しやすいようにそれぞれのモノの定位置を決めることで業務効率を上げられます。

特に使用頻度の高い書類や文房具は、取り出しやすいようにデスクの上やいちばん上の引き出しに入れておき、使い終わったら元の場所に戻すことを心がけます。そうすれば使いたいときに必要なものをすぐに取り出せるでしょう。

まとめ

トヨタでは付加価値を生まない動きのことを動作のムダと呼んでおり、これらをできるだけなくすことを徹底しています。生産現場だけでなく、オフィスワークや日常生活においても、動作のムダをなくす方法として以下のポイントをご紹介しました。

  • 手を伸ばせば届くところに「よく使うもの」を置く
  • 「整理整頓」をして「一等地」を活かす

動作のムダは生産現場やオフィスワークだけではなく、日常生活にも潜んでいます。何気ない動きのなかにもムダなものがあると考え、できるだけ少ない動きで済むようモノの配置を考えましょう。特によく使うモノは「一等地」に配置するのが好ましいですが、一等地が埋もれてしまうのを防ぐためにも常に整理整頓を心がけるべきでしょう。

業務効率や生産性を高めたいとお考えの方は、ぜひ今回紹介した動作のムダをなくす方法を実践してみてください。

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