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2025.02.07

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ヒヤリハットを放置すべきではない理由!大きな問題やトラブルの回避方法を紹介

ヒヤリハットを放置すべきではない理由!大きな問題やトラブルの回避方法を紹介

丸山 浩幸

監修者

丸山 浩幸

OJTソリューションズで、お客様の改善活動と人材育成をサポートするエグゼクティブトレーナーをしています。大阪府出身、トヨタ自動車の品質管理にて41年の現場経験を経て、OJTソリューションズに入社しました。お客様の現場では「この改善、よかったで!」ともう一声の思いやりを大事に、仲間意識が高まるような改善活動ができるよう日々伴走しています。

職場やプライベートでヒヤリハット(重大な事故や災害に発展する可能性のある事象)を経験されたことがある方がほとんどだと思いますが、多くの職場ではヒヤリハットが起こっても、順調に仕事が進んでいるように見えている場合はほとんどがそのまま放置されている現状があります。

しかし、ヒヤリハットに気付いて対策をすることができれば、問題やトラブルを事前に防ぐことができるため、軽視できません。ヒヤリハットとなる予兆に気づくためには、普段とは違う「違和感」を見逃さないことが大切です。本記事ではヒヤリハットを放置すべきではない理由をはじめ、大きな問題やトラブルを未然に防ぐ方法をご紹介します。

危険を感じたら、すぐに対策をとる

「ヒヤリハット」とは、現場でヒヤリとしたこと、ハッとしたことを指します。一大事には至らなかったものの、大きな事故・災害・ケガにつながりかねないような事象は、どのような現場でもよく見られます。トヨタでは再発防止のために、ヒヤリハットが起こったらすぐに報告し、共有するよう指導しています。

たとえば、工場内の床の一部が、ドアの外から吹き込んだ雨で濡れていて、誰かが滑りそうになった場合、作業者が知らずに転んでけがをする可能性があります。このようなヒヤリハットの事象があったときは、その場所に滑り止めのサンドペーパーを貼るなど、すぐにできる対策を行うだけで安全性は向上します。

ただし、これだけでは根本的な解決にはならないので、ドアにひさしを設置するなどの工夫で雨で床が濡れないような対策を講じることになります。

「違和感」を見逃さないようにする

ヒヤリハットは主に生産現場で使われる言葉ですが、オフィスワークにおける仕事の段取りでも大切な考え方です。問題やトラブルが起きてからでは、その対処に追われてリカバリーするのがやっとです。例えば納期当日に「間に合わなかった」となっては、対応策の選択肢も少なく周囲への影響も大きくなります。

一方で、問題が大きくなる前に手を打てれば、ダメージを最小限に抑えられ、十分にリカバリーすることが可能です。そのためには、「違和感」を見逃さないようにするのが重要です。実際、問題やトラブルが発生する前には、その予兆となる出来事が起きています。

「報告があいまい」「部下が避けているような気がする」などの違和感を覚えたら、すぐに手を打ってください。電話で直接コンタクトをとったり実際に顔を合わせたりするなど状況を確認することで何らかの対策を講じることができるでしょう。

「大難」を「無難」にするコミュニケーション

問題やトラブルが発生してから対策をとっていては、仕事の段取りに支障が生じます。
ヒヤリハットとなる予兆があったら、すぐに対策となる行動に移すことが大事なポイントです。トラブルとなる予兆をつかむことができれば、大難は中難に、中難は小難に、小難は無難になります

無難に仕事を進めるためには、普段から危険を予知する感性を磨いておかなければなりません。そのためには経験や知識も必要ですが、何よりも職場のメンバーと常にコミュニケーションをしっかりとって小さな変化や違和感を見逃さないようにすることが大切です。

まとめ

ヒヤリとしたこと、ハッとしたこと、いわゆるヒヤリハットを放置しておくと大きな問題やトラブルに発展する可能性があります。トヨタでは問題やトラブルの発生は、普段の仕事のなかに予兆として潜んでいると考えているため、日ごろからヒヤリハットの早期発見と対策を徹底しています。

ヒヤリハットの展開に大切なポイントは3つあります。

  • 危険と感じたらすぐに対策をとる
  • 違和感を見逃さない
  • まわりと密にコミュニケーションをとる

ヒヤリハットを早期に発見できれば、ダメージを最小限に抑えられ、リカバリーも可能なため、いかに早く予兆を見つけられるかが重要です。段取りがスムーズに進まなかったり問題やトラブルが多く起こっていたりする方は、まずは今まで気にしていなかった部分にもアンテナを張ってヒヤリハットを放置せず、対応策を考えてみてはいかがでしょうか

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