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2024.09.27

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従業員一人ひとりの多様性と向き合うことの大切さとは?信頼関係が破綻することの問題や世代間ギャップをこえる方法も解説

従業員一人ひとりの多様性と向き合うことの大切さとは?信頼関係が破綻することの問題や世代間ギャップをこえる方法も解説

文室 義広

監修者

文室 義広

OJTソリューションズで、お客様の改善活動と人材育成をサポートするエグゼクティブトレーナーをしています。トヨタ自動車にて、製造現場の改善、販売店の事務系改善などの42年の経験をへてOJTソリューションズに入社しました。少林寺拳法で鍛えた「自他共楽」の精神を胸に、お客様の会社の社員になった気持ちで日々改善活動に伴走しています。

どのような職場でも、世代やバックグラウンドが違う人間は必ず存在します。人間は一人ひとり違う個性をもっており、価値観や考え方は十人十色です。

トヨタでは、「従業員一人ひとりの多様性と向き合うことが重要である」と考えており、その軸となるコミュニケーションの方法も重視しています。コミュニケーションがうまくいかなかったり十分でなかったりする場合、モチベーションの低下や認識の齟齬などにより仕事のレベルも下がってしまうでしょう。

本記事では従業員の多様性と向き合うことの大切さやコミュニケーション不足で起こる問題を解説するので、ぜひご覧ください。

従業員にはそれぞれバックグラウンドがある

誰ひとりとしてまったく同じ人間はおらず、それぞれが異なる考え方や価値観をもっています。これを「多様性」と呼び、トヨタでは一人ひとりの従業員の多様性と向き合うことがよい職場づくりにつながると考えています

それぞれの従業員には異なるバックグラウンドがあり、まったく同じ人生を歩んできた人は一人としていません。そのため、「今職場にいるのはそれぞれ異なる人生を歩んできた人たち」という前提をもつことが大切です。

それぞれが別の人格をもつ人間であることを受け入れ、異なる価値観をもっていることを尊重してコミュニケーションをとることを、リーダーの心構えとして意識しましょう。

コミュニケーションにおける世代間のギャップ

職場には若い世代から年配の世代まで幅広い世代が集まっており、コミュニケーションをおこなう際には世代間ギャップを感じられるかもしれません。主な世代を以下にまとめたので、ご覧ください。

  • ベビーブーム世代
  • X世代
  • ミレニアル世代
  • Z世代

ベビーブーム世代の情報伝達は主に電話を使い、プライベートよりも仕事を優先する傾向にあります。一方で、X世代の情報伝達は、基本的には対面コミュニケーションを好みます。

ミレニアル世代はインターネットが当たり前で、SNSやLINEなどのツールも駆使した連絡がメインです。Z世代はパソコンよりもスマートフォンを使う人が圧倒的に増え、プライベートを重視し、多様性や転職が当たり前になりました。

今回紹介した世代間の違いはあくまで一般論であり、すべての方が当てはまるわけではありません。相手に寄り添ったコミュニケーションをとることが大前提となります。あくまで一般論の知識として頭に入れておくことは有効です。

コミュニケーションがとれないと見えないところで仕事のレベル低下が起きる

さまざまな世代や考え方の従業員が集まり同じ業務をする際には、「正しい」コミュニケーションが重要です。

「正しい」コミュニケーションとは、一方的に話すことではなく、お互いの考えや感情を発信し受け入れ合うことです。

また、従業員の発している細かなサインに気付き、少しの変化でも感じ取ることが「正しい」コミュニケーションをとるポイントとされています。例えば、従業員の顔色や声の張りなど、いつもと違うところに気付けるのが望ましいです。

コミュニケーションがうまくいっていない職場は、信頼関係の破綻やモチベーションの低下が起こります。結果として、リーダーの見えないところで仕事のレベル低下が起き、業務の円滑さや業績にも関わってくるでしょう。

従業員によって心の開き方やスピードは異なるため、一人ひとりのスタンスを尊重し、双方向で信頼関係を築くことが大切です。

世代間ギャップをこえる方法

ベビーブーム世代からZ世代まで幅広い世代が集まる職場では、どうしても世代間ギャップが起こります。世代によって当たり前とされる考え方が異なるため、自分の認識と違う場合に違和感や不快感を感じてしまうかもしれません

しかし、違う世代の従業員が集まることは珍しくないため、世代間ギャップは互いに乗り越えるしかありません。以下に世代間ギャップを乗り越えるための大切な意識を5つまとめました。

  • 大切な価値観が異なることを知る
  • 得意なことや苦手なことを知る
  • 相手を尊重する
  • 成長を願う
  • 反論ではなく質問をする

まずは大切な価値観が異なることを知っておきましょう。違うのが当たり前である、という認識を持つことがスタートです。違いは違いであり、悪ではありません。押し付けることなく、違いを受け入れたうえでどう歩み寄れるかを考えましょう。

一般論にはなりますが明確に世代によるものごとの得意不得意はあります。極端な例ですが、新入社員と60代の社員、どちらがスマートフォンの操作が得意かは明らかですよね。あれができる(できない)のはおかしい、と不満を持つのではなく、今までの環境や経験があってできる(できない)のだろう、と想像力をもつことが重要です。

まずはリーダー自身からコミュニケーションのあり方を変える

さまざまな世代のそれぞれの従業員がストレスなく円滑にコミュニケーションをとるために、リーダーはどのように行動すればよいのでしょうか。自分の課には自分と同世代の人しかいない、そんな課長はかなり珍しいでしょう。管理職こそ、この世代間ギャップを埋めるコミュニケーション力が強く求められます

コミュニケーションを円滑にするためには、まずはリーダー自身からコミュニケーションの方法を変える必要があります。従業員をコントロールするのがリーダーの役割だと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは自分から従業員に対する接し方や働きかけ方を変えるのが大切です。

大勢いる従業員一人ひとりの考え方や行動を変えるのは、多くの時間や労力を必要とし、現実的ではありません。リーダー自身が変わるほうが早いうえ、「お手本」となりそれぞれの従業員が自発的に変わろうとしてくれるでしょう。

まとめ

職場にいる従業員はそれぞれ異なる世代・考え方・価値観・バックグラウンドがある人間です。誰ひとりとして同じ人生を歩んできた人はおらず、それぞれの多様性を尊重した職場こそがよい職場であると、トヨタは考えています。

よい職場でよい仕事をおこなうためにはコミュニケーションが重要ですが、「正しい」コミュニケーションをとらなくては意味がありません。

人によって相性があるのはもちろん、世代間ギャップが生まれることもあるでしょう。それらを解決するためには、まずはリーダー自身から従業員に対する接し方や働きかけ方を変えるのが大切です。

ただし、今回紹介した世代間の特徴やコミュニケーションの方法はあくまで一般論であり、すべての方に当てはまるわけではありません。リーダーは、それぞれの従業員に寄り添ったコミュニケーションがとれるように意識しましょう。

コミュニケーションが円滑ではないと感じていたり世代間ギャップに悩んだりしている方は、ぜひ今回紹介した考え方を取り入れてみてください。

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